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2024年11月14日 木曜日

港区,青山,外苑前,美容室écruのブログ「十二単とお垂髪」 講習会

先日 美容組合 中央ブロック主催で 港区の芝支部、青山赤坂支部共催の技術展示講習会に出演させて頂きました。


十二単のお服あげ(お着付け)を 十二単東京の 國見さんチーム https://www.juunihitoe.com  (TV、メディア掲載多数)

お垂髪(おすべらかし)のヘア結い上げ エクリュチームは わたくし藤山と助手に佐々木菜津美

港区三田にある『札の辻スクエア』の11階の大きな会場を使い あえてステージを設けず 平舞台で周りを囲うようにご覧頂く演出にしました。

ヘア創作に関しては カツラや半カツラを使用せず 地毛プラス『つと裏』 というハート型の型紙を使用して結い上げます。

「びんつけ油」を使用せず 現代のセット技術を駆使して結いあげますので、事前にホットカーラーなどで下準備します。

現代人の髪の長さでおすべらかしを結うには 長さが足りないので つと裏にあらかじめ処理しておいた"みの毛"を組み合わせます。

つと裏やみの毛のパーツは、40年前発行の日本髪の専門書をオークションで手に入れ そこに記された作り方などを参考に試行錯誤し自作したものです。

つと裏に装着するみの毛は、黒や茶色などの髪色に対応できるようにしてあり今後は外国人向けに金髪なども準備したいと思っています。

前髪につける髪飾りは釵子(さいし)という簪(かんざし)で注文制作で手にいれました。 

モデルさんは 井上奈々さん   ドラマやCM出演また殺陣もこなしピラティスインストラクターとマルチに活躍されているお方 13kg以上あると言われる十二単を着ても姿勢がとても綺麗で会場でも評判でした。

十二単は衣紋道という作法に則り 着付師は衣紋者といい 前衣紋者と後衣紋者と役割があり 着付される方を お方(おかた)様と呼びます。

お方様が手に持っている扇は「檜扇(ひおうぎ)」といい平安時代はお顔を隠すために持たれていたものだそうです。


最後は 空蝉(うつせみ) と言って お方様がスッと抜け出して ぬけがらになった十二単を見せて頂きました。


投稿者 écru

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